鍵っ子もいろいろと思うことがあるんです
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」ランキング結果!
1位:鬼灯の冷徹 2位:銀の匙 3位:アオハライド

こんなランキングを見かけました。この1位2位については記事で触れられているのに3位のアオハライドについては対して触れられていなくて残念だったのでこうして取り上げてみました。というのもこのアオハライドは自分が愛読しているマンガの一つなんです。…え?お前男だろって?あぁそうだよいいだろ男だって少女漫画読むよ悪いか!!…すいません取り乱しました。
最近の少女マンガは非常に男性でも読みやすいものになっていると思います。その代表例としては別冊マーガレットで連載されており、アニメ化実写映画化と様々なメディア展開がされた「君に届け」でしょうか。アニメ展開があったおかげで男性ファンも取り込むことに成功していますね。マンガ成功のカギはいかに幅広い読者を獲得できるかだと思います。そのためにはアニメ化・ドラマCD化され声優や話題性によってユーザー拡大が狙い目ですよね。マンガ家の皆さんはアニメ化・ドラマCD化を目標の一つに頑張っているのでしょう。

こちらのアオハライドも男性の方に是非読んでいただきたいマンガなのです。少女マンガというジャンルにとらわれないで幅広いマンガを読んでみることをお勧めします。自分は著者咲坂伊緒さんの前作ストロボ・エッジからのファンなのですが、少女マンガの枠組みを持ってしても男性に好感を与えるマンガですよ。ここではこのアオハライド、そして前作ストロボ・エッジについて簡単にレビューしてみたいと思います。
※強いネタバレを含みません。


ストロボ・エッジ 1 (マーガレットコミックス)ストロボ・エッジ 1 (マーガレットコミックス)
(2007/11/22)
咲坂 伊緒

商品詳細を見る


表題「ストロボ・エッジ」を考える

そもそもタイトルの「ストロボ・エッジ」というのはどういう意味なのか。それは「強い光を放つ刃」という意味です。強い光というのは高校生として生きる少年少女の眩しすぎる毎日を指し、その中にある彼らの心の痛みを刃と比喩した著者の造語です。もちろん少女漫画ですし、登場人物がバトルを繰り広げるわけではありません。少女マンガの9割は恋愛劇を描いたものでしょう。ストロボ・エッジもその一つですが、やはり絵が綺麗で非常に見やすいです。これも少女マンガの特徴ですよね。見やすい絵であるからこそ繊細な表現で心情やテーマを伝えることができますし恋愛をテーマにするなら少女マンガのタッチの方が描きやすいと思います。

典型を踏みその上で独自の世界を広げるストロボ・エッジ

これは少女漫画では典型のパターンだと思います。序盤では憧れで踏みとどまっていた感情がやがて恋慕へと変化していくその過程を描写する。普通ならその手法に気づいてしまえばマンガはだれます。しかしだれさせないのがこのストロボ・エッジの凄いところです。何故だれないのかと言えば、ストロボ・エッジには興味深い点があります。1つはヒロインの相手役になる男の子が非常に孤高な存在であることです。自分が読んだ中ではずば抜けてそのアイドル性が際立ってます。ですから読者はすごくこの青年が気になるんですよ。「これだけ騒がれるアイドルみたいな人って日ごろどんなんだろう」と興味を持ちます。それが断片的に描かれており、アイドルの裏の一面を知った気分になっちゃうんです。もう1つはヒロインの面白い感性です。この女の子は凄く元気で明るい子なんですが「夏の匂いと冬の匂いが一緒になった」などと唐突に言いだします。なんだよ季節の匂いって…って思いません?そんな人がふだん気にかけないようなことをいきなり出してこられるから次はどんなことを言ってくれるのか、しでかしてくれるのかに注意しちゃうんです。

あくまで恋愛を描き切るストロボ・エッジ

他の少女漫画と比較するなら、このストロボ・エッジは恋愛だけを描ききることに徹している点に好感を持てます。前述の「君に届け」は恋愛に繋げるために女子同士の友情を描き、それを踏襲して描いています。そしてその友情描写はその後もずっと軸になり続けるんです。しかしストロボ・エッジでは友情について描かれることはほとんどありません。というのもストロボ・エッジで女子の強い仲間意識について触れられていないからです。安心して見守っていられるような状態が確立されたままなんですよ。誰か突然1人が無視される…なんてことはありません。ですから、読者は描かれる恋愛劇だけに集中していられるんです。

周囲を取り巻く恋愛群

これも少女漫画と特徴です。少年漫画はいわゆる「ハーレムマンガ」というのが多いですよね。1人の男をめぐってその他大勢の女の子が競い合うといった構図。しかし少女漫画では主軸となる三角関係以外のキャラクター達で別々のカップリングを作り、そこで新たな恋愛劇を描くんです。多種多様なカップリングを見ることが出来るのは少女漫画の面白いところだと思います。

ヒロインの脆さを前面に出したストロボ・エッジ

ヒロインはすぐ泣くんです。はいすぐ泣きます。ストロボ・エッジではこれでもかというくらいにヒロインの涙脆さを押し出していると思います。初めはそれを面倒に思うかもしれませんが、前面に押し出された弱さがいずれ強さに変わった時、すべての描写が非常に活きてくるんです。ストロボ・エッジは少女マンガの処女作にふさわしいと感じる所以はこの点ですね。すべてがはっきりと丁寧に描写されるんです。

結末の潔さ

マンガによっても違いますが付き合い始めた後の後日談が描かれます。「君に届け」では10巻を過ぎるとそのすべては後日談です。しかしストロボ・エッジは対照的に後日談が非常に短い潔さを持っています。「もっと読んでいたい」と思うことも多いんですがあまり長い後日談があってもだれてしまうんですよね。ですから後日談を1回に収めきった点では非常に好感が持てます。


アオハライド 1 (マーガレットコミックス)アオハライド 1 (マーガレットコミックス)
(2011/04/13)
咲坂 伊緒

商品詳細を見る


表題「アオハライド」を考える

表題「アオハライド」は、「アオハル(青春)+ライド(ride)」=「青春に一生懸命乗っていく」という意味を込めた著者による造語です。前作に引き続きおもしろいタイトルですね。絵柄に大きな変化は有りませんがデフォルメキャラが一層可愛くなった印象です。

前作「ストロボ・エッジ」との相違点

著者はこの相違点を強く意識していることがアオハライドでは見受けられます。まず挙げられるのは女子同士の結びつきという観点です。ストロボ・エッジでは安心して見守っていられるような女子同士の強い結びつき状態が確立されていましたが、今作ではヒロインが一歩踏み出す契機をその女子同士の友達関係で描いています。上辺を取り繕う関係から腹を割って話せる本当の友情を得て、それをヒロインの恋愛劇と関係づけた構図が印象的ですね。あと一番変わったなって思う点はヒロインの相手役の青年の性格です。前作では孤高な王子様キャラでしたが、今作ではガサツな大人っぽい青年になってます。先程自分が挙げた強いアイドル性への興味が薄くなってしまっているので魅力は少し下がりますが、それは同時に新たな魅力にも繋がると思ってます。その魅力とは、彼の言動ですね。結構ひねくれ者ではあるんですがギャップがあっていちいちヒロインとの問答がおもしろいです。ストロボ・エッジのカップリングではほとんど見れなかった描写です。

飲料が物語る相手役のタイプ

ちょっとした余談。ストロボ・エッジとアオハライドの相手役のタイプが違うと言いましたが、それは彼らが飲むドリンクにも顕著に表れています。ストロボ・エッジの蓮は午後の紅茶なるもの。アオハライドの洸はブラックコーヒーですね。どうもこれがそのまま彼らの性格にも繋がっているようです。



ネタバレなしでレビュー書くのって難しいですね...ぐだぐだですいません。
とにかく!!少女漫画には少女漫画だけにある魅力が存在します。皆さんもこれを機に少女マンガを手に取ってみてはいかがでしょうか。新たなジャンルが芽生えるはずです。あとストロボ・エッジは既にドラマCD化しています。ヒロインの女の子はけいおんの唯ちゃんで有名な豊崎さんが、相手役を我らがアイドル中村ゆーきゃんが演じていらっしゃいます。素敵ですね。是非聴いてみてください。

「ストロボエッジ」ドラマCD「ストロボエッジ」ドラマCD
(2010/08/25)
(ドラマCD)、KENN(安堂拓海) 他

商品詳細を見る
「ストロボエッジ」ドラマCD 2「ストロボエッジ」ドラマCD 2
(2010/09/22)
イメージ・アルバム

商品詳細を見る
スポンサーサイト

【2012/03/02 16:22】 | マンガレビュー
トラックバック(0) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。