鍵っ子もいろいろと思うことがあるんです
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前回に引き続き、「終わりの世界から」について少し考えてみたいと思います。
前回少女のタイムリープについて少しお話しましたが、まぁ自分の憶測なのでさらっと流しちゃってください。
今度はちゃんと歌詞のほうを読み取っていきますね。
皆さんも例の学ランショタを想像しながら考えてみてください!!!←
これからは皆さんも一度歌詞すべてに目を通したと考えて話を進めます。


表題「終わりの世界から」を考える

公式発表の通り、この「終わりの世界から」がLoveSongのプロローグ曲となっています。物語の始まりですから、やはりこの曲がLoveSongのすべてを知る上で重要となってきますよね。ではどうしてこの「終わりの世界から」がプロローグと成り得るのか。現時点で発表されている3曲を比較して考えてみます。皆さんもお気づきの通り、この「終わりの世界から」だけ歌詞においての世界が崩壊へと至っていません。現代とは少し異なった世界の中に立たされているような歌詞がほかの2曲にはあります。



Killer Song
季節は狂ったままで
秋のあと夏がきた


きみのairplain
昔は太陽の光が地上を照らしてたらしい
草木もよく育ったそう



「季節が狂ったまま」のKiller Songと「今は太陽の光が地上を照らしてはいない」きみのairplainでは、まさしくその風景は「終わりの世界」ですね。しかし「終わりの世界から」では、その世界の崩壊は歌詞の終盤において彼女が禁忌を犯した後です。これが「終わりの世界から」がLoveSongのプロローグと成り得る所以です。
またこの「終わりの世界から」というタイトルには、きっと何か続きがあるのでしょう。終わりの世界から…どうするんでしょう。きっとそれは「終わりの世界から始まった破滅への恋」といった感じではないでしょうか。ということは、表題にある「終わりの惑星」というのは「終わりの世界」と同意なのでしょうか。

歌詞における呼応関係

歌詞の中にはいくつか呼応関係にあるものが存在します。それはこちらの部分。



笑い合えるってすごく幸せなこと
それをきみから教えてもらったんだよ



恋をする 贅沢な感情
それを思い出した
だから全力でその手を取る



冒頭の部分とBパート中盤の歌詞です。笑い合えることの幸せは少年の引っ越しの日に自覚したものだと考えられます。「笑い合える」というのは未来において少女が当たり前のように少年と会話で来ていた日常のことでしょう。過去にリープしてきた今笑い合うことすら叶わないのですから、失って初めて気づくことがあるのだと少女は身をもって経験しました。また、彼女は彼との仲を元に戻そうと必死でしたが、これを自覚したことで以前の「純粋に恋をしていた自分」も同時に思い出します。だからこそ、少女は「ぼろぼろになってきみにほんとを伝えた」のです。自分がどうなろうと、この「好き」でいる気持ちを抑え込むことは間違っているのだと。その後すぐに「ばらばらな時空」へと彼女は吸い込まれてしまうため「少年のこの後」を知ることはできませんが、恐らくいなくなったはずの彼女をやっと見つけて、ぼろぼろな、それでいてきれいな笑顔で「年上の彼女」を迎えたでしょう。

描かれなかった「少年の真意」



そんなきみがこっそり教えてくれた
好きな人 年上の綺麗な女性



率直に言うと、本当に少年は「年上の綺麗な女性」が好きだったか、ということです。…いきなり大前提です?始めに序盤に存在するもう一つの呼応関係について確認します。それは「趣味」と「理想」です。これは恐らく「友達」と「恋人」に呼応します。少女は少年にとって友達以上恋人未満な関係なわけです。少女には友達と恋人、という二面性を強く持っているためにその線引きが難しい状態であり、そのため少年は照れ隠しで「年上の綺麗な女性」が好きだと咄嗟に嘘をついてしまったのではないか、と考えるわけです。これは「こっそり教えてくれた」という状況にもよるんですが、いきなり女の子が「好きな子いるの!?誰なの!?」と差し迫って聞いてきているなら嘘をつくこともあり得ますが、少年の方から少女に「こっそり教えた」場合には少し考えずらいです。少年が少女について「友達」だと考えていた場合、「好きな人」だと考えていた場合のニ通りを今後検討していきます。自分としては、きっと「好きな人」だったんじゃないかなって思います。

過去における少女が消息を絶った際の少年の行動



ぼろぼろに泣いてきみは探していた
突然いなくなったあたしの面影を


ぼろぼろになってあの日を探していた
ばらばらになったふたりをつなごうとした


また春が来てきみはここを発つと決めた
「もしあなたがあの人だったらよかったのに」と残し



過去における少女が消えてしまった後、少年は「未来」とは異なる行動を起こします。それらについて考えていきたいと思います。まず「あの日」とは、過去における少年と過去における少女が話すことができた何気ない日常を指し、「ふたり」というのも、過去における少年と過去における少女の二人を指します。少年はぼろぼろになって少女を探し、次の春に引っ越しを決意します。いなくなった少女を必死で探すのは親友としても好きな人であっても分かります。問題は次です。やがて探し暮れ見つからない少女を置いて、引っ越しをしてしまうんです。引っ越しですよ?引っ越しとは直接描かれてはいませんがPVの映像と「ここを発つ」という描写から連想できるのは引っ越しです。なぜ少年はこの行動に至ったのか。それはきっと、消えてしまった少女との決別を明確に示すためでしょう。自分が少年にとって少女が「好きな人」であり得る大きな理由はここにあります。作中においてこの「引っ越し」とは、「想いの決別」を表していると考えられます。想いとは、親友・友人に対して抱くものではありません。それは間違いなく、自分が好きでいて生涯を共にしたいと願う人間に抱く特別な感情なのです。これらの行動はすべて「未来における少年の過去」には見られなかったものであり、少女の消息が消えてしまったことにすべてが起因するために少女に対するものとして捉える事が出来ます。

彼が残した言葉の真意



「もしあなたがあの人だったらよかったのに」と残し



これが少年が作中で行う最後のアクションです。「あの人」とは過去における少女を指すと見て間違いないでしょう。自分はこれを、少年の考える「理想」が「過去にいる年上の少女がこれまで考えてきた理想」と重なったんだと感じました。少年の「理想」とはあくまで少女が考えた少年の理想であり、それが本当に少年の理想かは分かりませんでした。しかしこの一言で、彼女の考える彼の理想が強ち間違いではないことを物語っています。

一面灰色の世界とは 仮説①:矛盾した未来

「終わりの世界から」において理解に悩むのはここからですよね。少女が禁忌を犯すことによって「ばらばらな時空」に吸い込まれ「一面灰色の世界」へと飛ばされてしまいます。ここが一体どこなのか、というのが論点です。ここまでを踏まえるなら、恐らくこの「一面灰色の世界」とはLoveSongの表題である「終わりの惑星」であり、少女における「未来」を指すのだと考えられます。しかし、少女のタイムリープ能力の定義として未来へは飛ぶことができなかったはず…という矛盾が生じてしまいます。その矛盾は恐らく、「ばらばらな時空」を指しているのだと考えられます。「ばらばら」という表現がちぐはぐな矛盾の比喩として用いられ、禁忌を犯すことによる時空の矛盾発生を物語っています。「ぼろぼろ」と「ばらばら」はこれ以前に何度も登場しています。



ぼろぼろに泣いてきみは探していた


ぼろぼろになってあの日を探していた
ばらばらになったふたりをつなごうとした


ぼろぼろになってきみにほんとを伝えた
ばらばらになった時空に吸い込まれていく



やはり表現が韻である以上、「ばらばら」と「ぼろぼろ」に対する意味合いはすべて統一されていると考えられます。「ぼろぼろ」とは涙をこぼしている状態を指し、「ばらばら」とは離れ離れという意味合いで使われています。そう考えてもやはりこの「ばらばら」について言葉が離れ離れ≒ちぐはぐ≒矛盾と捉えても不思議ではありません。この「ばらばらな時空」こそが麻枝准が考えたファンタジーなのでしょう。

一面灰色の世界とは 仮説②:CLANNAD作品における幻想世界

作詞が麻枝准な以上、「世界」と聞いたらCLANNAD作品における幻想世界を連想する方は多いと思います。この「一面灰色の世界」というのもその一種であり、正常な時間軸(元の少女が存在した時間軸)とは外れたもう一つの世界なのではないかという説です。この根拠は終盤の歌詞の一節です。


また笑えるかな あたしこの世界で



「この世界」というのを「元いた場所とは別の世界」という意味合いで解釈した場合です。こちらであれば同一時間軸上の未来へリープした、という少女の持つタイムリープ能力の定義に関する矛盾を生じさせることなく、荒廃した世界が一面に広がった元いた場所と類似していながらも異なる別世界に「ばらばらな時空」を通してやってきたことの説明が可能です。


旅の目的は、きみに会うこと



手に持ってたのは古びた一枚の写真
こんな色をしてた時代もあったんだ
そこで無邪気に笑ってる
きみに会いにここから旅を始めた



恐らくこれまでの回想はこの「古びた写真」を眺めていた女性によるものだと考えられます。この一節が前述のKiller Songにおける「季節が狂ったまま」ときみのairplainにおける「今は太陽の光が地上を照らしてはいない」に代替しますね。「こんな色をしてた時代」というのが、これまで回想してきたなつかしい日々でしょう。さて、ここで注目したいのが「少女のこれから」です。これから少女は旅(リープ)を行うようですが、それは「きみ」に会うという明確な目的があるようです。「きみ」というのは恐らくこれまでにも登場した少年のことでしょう。自分はここで「あれ…?」と感じました。何故ならこの「終わりの世界から」における主題は「決別」だと踏んでいたからです。なのにどうして再び「きみ」に会うことを目的とするのか。それは次の歌詞に記されています。



また笑えるかな あたしこの世界で
きみの写真は置いたままで歩き出す



「笑う」というのはこれまで何度も出てきています。この「笑う」というのは「相手を想うこと」だと思います。だから「笑い合う」はお互いに想い合い、通じ合っていることを指します。この根拠は前述の呼応する関係にある「笑い合うってすごく幸せなこと」と「恋をする 贅沢な感情」です。そしてまた問題なのが、きみの写真を置いていく理由とは何なのか。もう一度「きみ」に会いにいくのにどうして写真は置いていくのか、というのが論点です。これは「少女が過去へのタイムリープで学び得たこと」と関係していると考えられます。少女は過去へリープし少年の「理想」として恋を始めようとしましたが、「過去における少年が少女と認識している少女」と「未来における年上の少女」を最後まで同一人物とは気づかず、恋どころか友人関係を築くことすら叶いませんでした。しかし1年の時を経て、少年の「理想」は最後に「年上の彼女」と重なったのです。



「もしあなたがあの人だったらよかったのに」と残し



つまり、どれだけ自分を彼の「理想」へと近づけたとしても、少年の「理想」には成り得ないのだと、彼女自身の身で実感したのです。何故なら、少年の「理想」とは、「ありのままの少女」だからです。それを踏まえるなら、以前とは変わり果ててしまった自分であったとしても、きっと「きみ」はまた少女に恋をしてくれると少女は確信しているのです。だから「過去」における彼との思い出を置いて、「一面灰色の世界における自分」として再び少年と恋をしようと旅立つ決意をしたわけです。まさにこの曲のテーマは、「過去」との決別、そして終わりの世界から始まる「未来」ではないでしょうか。

【2012/01/31 00:11】 | 終わりの惑星のLoveSong
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