鍵っ子もいろいろと思うことがあるんです
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Keep The Beats!Keep The Beats!
(2010/06/30)
Girls Dead Monster

商品詳細を見る


再びAngelBeats!記事です。旬が過ぎているのは分かっていますが前回の記事で割とコメントを頂けたので(´∀`*)前回はひなユイについて語りましたが今回は劇中バンドGirls Dead Monsterの最初で最後になったアルバムKeep the beats!について語らせていただきます。このアルバムはガルデモボーカル第2世代目のユイが全13曲を歌い上げまとめた一つのCDです。もちろんすべての曲は麻枝准が作詞作曲をおこないそのクオリティはkey作品の楽曲の中でも屈指のものばかりです。このアルバムをAngel Beats!作品の一つの大切な要素として考察をしてみたいと思います。(ボーナストラックの2曲は考察から省きます)


なぜシングル曲からこの7曲を選んだのか

このアルバム「Keep the beats!」には全11曲(ボーナストラック含め13曲)が収録されていますがこれまで発売されたガルデモの曲をすべて収録しているわけではありません。2ndシングルから「Highest Life」が3rdシングルから「Answer Song」が省かれてしまっています。ガルデモ曲ではこの「AnswerSong」が一番好きなので個人的には凄く残念でした。ではどうしてこの2曲を省く7曲が選ばれたのかを考えてみます。しかしここで少しだけ考え方を変えてどうしてこの2曲が省かれたのか、と捉えましょう。その理由は恐らくこのアルバムがあくまでガルデモとして、ユイ個人として、そしてメンバ一人一人としての集大成だからです。そう考えると「Highest Life」が省かれてしまった理由が見えてきます。歌詞を確認してみましょう。



ぼろぼろに泣いても もがいて叫んでも
それでもあたしたちはまた歩き出せるんだね
さよならと、ありがとう



この「あたしたち」とは一体誰なのか。ガルデモもメンバー達のことでしょうか。恐らく違います。この「あたしたち」とは死んだ世界戦線のメンバー、広げるならこの死後の世界にやってきた転生するはずの人間達です。つまりこの「Highest Life」で歌われるテーマはガルデモにとどまらず、この世界について大きく人生観について歌ったものなのです。もちろんそれは前回の記事で取り上げたように死後世界への考え方の変化、つまりガルデモとして、そしてユイ自身の成長として捉えることもできますが、どうも「あたしたち」の枠組みが大きすぎる気がします。そしてその大きさはユイが麻枝自身の人生観を代弁しているかのように自分には届きました。ユイ自身が作詞したという設定としてこの曲を書いたわけではなく、このAngelBeats!作品の壮大なテーマを伝える麻枝の集大成として「Highest Life」は描かれたのではないかと考えます。もしユイが書いた設定ならゆりっぺは恐らくこの曲を歌うことを禁止しているでしょうし。この人生観はゆり達戦線にとっては反逆となりますよね。



生きてみてもいい そう思えたから
生まれてきたはずでしょ?
やっぱよかったな 人って美しいな そう思える場所に今
コンパスを合わせてくる


LaLaLaLa Happy life! Go!
LaLaLaLa Take me with you!
LaLaLaLa Highest life! Go!
LaLaLaLa Go with me!



そしてその反逆こそがこの世界ではあるべき姿であることをユイは自らの精一杯を成し遂げる生き様で音無やゆり、そして日向へと伝えました。生きることは素晴らしいんだと、日向は12話「Change the world」における音無の演説の後にそのユイについて触れました。

音無演説

あったんだよ。ユイはそれを見つけた。
俺みたいな人間の屑のまま死んで来たやつでもさ、この世界でそれを与えてやることができた。




音無の作戦に加担するだけの意味でユイに告白したわけではないことは前回の記事で語りましたが、そのはっきりした答えはこの言葉に詰まっている気がしました。日向は音無の死後世界を卒業すること、ユイの精一杯成し遂げる強さを肯定したんです。そして自分が与える事が出来たその強さは、この世界で現世へと持ちかえるべきまた別の「一番の宝物」なのではないかと思うんです。劇中歌「一番の宝物」における歌詞の一部はこの頑なな強さについて触れています。孤独であっても、死にたくなったとしても、彼女の心には「死んではいけない」のだと声が聞こえるんです。彼女が得た強さが心の奥に温もりを与えるんですから。



どこまでもゆくよ ここで知ったこと
幸せという夢を叶えてみせるよ
きみと離れても どんなに遠くなっても
新しい朝に あたしは生きるよ

ひとりでもゆくよ 死にたくなっても
声が聞こえるよ 死んではいけないと
例え辛くても 寂しさに泣いても
心の奥には 温もりを感じるよ



かなり話が逸れてしまったので戻します。「Highest Life」がこのアルバムに収録されていないのはこの曲自体がAngelBeats!作品で伝えたい壮大なテーマの集大成であるが故です。これはガルデモの成長という枠組みを大きく超えすべての人間へと伝えていることに由来します。では「Answer Song」についてはどうでしょう。この「Answer Song」はこのアルバム発売後に登場したラストシングル「Last Song」における表題と同様の「Last Song」と呼応する曲となっています。いつか一緒に歌ってみたいと願うユイに対しその声をどこかで聴く岩沢、そしてその願いを叶えるユイ。ガルデモの世代を超えた夢の共演ですね。



「今も聞こえてるこの歌声はあなたの声なんだよ?
 いつか一緒に歌ってみたいな
 その日を楽しみにしてる」

Ah 少しの間待ってくれないか
Ah どこかで呼ぶ声がするんだ

Ah ようやくふたりきりになれたな
Ah おまえの唄も聴かせてくれ



つまりこの「Answer Song」は「Last Song」とセットになり得るんです。そしてこの歌詞における問答はユイと岩沢の願望と成就の成り行きを物語として挿入し、ガルデモの集大成と言われると少し考えます。あくまでこのアルバム、そしてAngelBeats!とは彼女たちの成長をテーマとして掲げているんです。あと「Answer Song」についてはもう一つ大きな要因がありますがそれは次項で詳しく説明します。

全13曲を岩沢ではなくユイが歌う意味

このアルバム「Keep the beats!」に収録されている曲はすべてボーカルがユイになっています。岩沢の1stシングル「Crow Song」の3曲すべてが収録されてはいますがすべてユイがカバーして収録されています。レビューを見るとこのアルバムの物足りなさに岩沢の歌声が収録されていないことが挙げられています。確かにこのアルバムはガルデモの最初で最後のアルバムであるのにもかかわらず岩沢の入り込む余地が作詞作曲しかないのは寂しい気がしますね。しかし自分はあえてこの物足りなさに考察を入れていきたいと思います。だって岩沢の余地がないことが寂しいことだったことは、アルバムを作った麻枝さんだって当然思ったでしょうから。そうするに値する理由と意味があるのだと考えました。もちろんその後のLiSAさんのデビューを考えて、というのも要因にはあるでしょうがもっとAngelBeats!作品の一部として考えてみましょう。つまりこのアルバム「Keep the beats!」が劇中の物語の一部であるという考え方です。

まずこのアルバムは彼女達ガルデモによって劇中に作られたものだと仮定します。死後の世界では商業的にCDを売りだすことはできないでしょうからあくまでセットリストを考えたとします。岩沢が成仏してしまった後、彼女達は自分たちの曲をこの死後の世界において遺そうと思うんです。しかし岩沢は既にこの世界にはいないため彼女の曲をユイがカバーすることにします。しかしユイは岩沢の力量を十二分に知っています。そして同時に彼女は岩沢を踏襲することに一種の怯えを感じているんです。それは「Answer Song」における歌詞に表れているんです。



倒れそうだ もう何時間ギター弾いて歌ってんだ
でもなかなか足を止めてもらえない
なら叫んでやる 人の苦悩を生きていく理由を
だけどこのあたしじゃおこがましい そう思っちゃうよ

今もきこえるその歌声は切なくも力強く
そこまであたしに歌えないよ 遠すぎてつかめない



何時間もギターを弾いているのは恐らくアルバム収録のため何時間も曲を歌っているからでしょう。そしてセットリスト順に収録を終え、次に「人の苦悩を生きていく理由」を叫ぶんです。この叫びは恐らく「Alchemy」ではないでしょうか。岩沢はこの「Alchemy」において人生における苦悩を人間が生きていられる時間は有限であることと捉え、その有限な時こそが人間が輝き生き続ける理由なのだと考えました。そんな歌詞に大きな意味を持つ曲をユイが代わりに歌うことを「おこがましい」「遠すぎて掴めない」んだと弱音を吐いています。

つまりこの「Keep the beats!」が劇中でセットリストが組まれたものだとしたら、すべての曲をユイが歌うことがむしろ自然な流れなのではないでしょうか。そしてユイが岩沢個人として売り出されたastシングル「Crow Song」のすべての曲をカバーすることで、彼女自身がガルデモのボーカルとして大きく成長することを意味するんです。「Answer Song」の歌詞において岩沢の限界をユイが通り越すことを裏付ける歌詞があります。すべての曲を歌い切りアルバムが完成した時、彼女は本当の意味でGirls Dead Monsterのボーカルとなるんです。「Answer Song」にはこのガルデモの成長を裏付ける答えが詰まっているんですよ。



やがて涼しい風が吹いてた 汗も乾いてた
本当に空の上まで来ちゃったようだよ



このアルバムに岩沢自身の歌声は収録されていません。しかしこう考えたとき、このアルバムの中には確かに岩沢の息吹を感じます。例え歌声がなくたって、彼女はガルデモを始めた初代ボーカルだったんです。そして彼女の存在はユイの踏襲を経て昇華されました。だってユイの歌声を聴いて皆思うはずなんです。「こんなすげぇボーカルが尊敬するようなボーカルが少し前にいたなんて...!!」って。ユイが岩沢の作った曲を歌うことには大きな意味があったんですよ。セットリストの最後に「My Song」を入れたのは、きっと「My Song」が岩沢自身を歌った歌詞だったからでしょう。この曲を歌いきることが出来たことが、彼女にとってガルデモとしての成長、岩沢を越すことを意味したんです。そしてそれを裏付ける「Answer Song」はこのアルバムを作った後に作詞されたものなんだと考えます。だからアルバムには入ってないんですよ。

こうしてAngelBeats!の放送が終了し、ガルデモが解散して1年が経った今でも自分の中で彼女達の歌声は魂に刻みつけられたままです。それぐらいAB!LOVEな自分です。ガルデモは永遠に不滅なんですよ!

ガルデモ解散2


【2012/03/21 04:14】 | key
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。